2009年05月31日

九州国立博物館チベット展 - マンダラ&タントラの世界

太宰府にある国立博物館でチベット展が開催中です。

聖地チベット「ポタラ宮と天空の至宝」
http://www.kyuhaku.com/pr/exhibition/exhibition_s15.html

行って参りました。

館内は写真撮影禁止なのですが、今回は特別に国立博物館より、

写真の提供を頂きましたので、レポと一緒にご覧下さい。


以前からチベット(ポタラ宮)には行ってみたかったのですが、

紛争やら何やらの関係でなかなかタイミングがあわず、、、

ひょんなご縁で、地元福岡でその至宝の数々が見れるというので、

念願が叶いました…



警備がちょっとものものしかったですけど、

チベットの一級品国宝ということなのでそれも頷けます。

内容はといいますと、非常に充実していましたよ。

全体が4つのエリアに分かれていて、

チベットの成り立ちから近代に至るまでの歴史を概観できます。

まずはじめに目を引いたのは、魔女仰臥図。

daiti

これはチベットの王様が占いで調べたところ、

チベットの大地全域には魔女の力が満ちているために、

そのエネルギーの要所要所に拠点となる寺院をたてるべく、

この地図を利用したということでした。

要所というのは、魔女(大地)の両手両足に各三カ所。

最後に心臓の合計13の寺院を建立してチベットをおさめたとか。。。

地政学と風水の知識を駆使した、魔術的なやりかたに唖然。

土着のボン教信仰をおさえつつ、仏教を広めたというので、

ユング心理学でいうところの「グレートマザー」の象徴としての、

太母の力を仏教信仰の力で押さえていったという経緯が、

見え隠れします。


次に印象的だったのが、曼荼羅シリーズ。

mandara

picture-79.jpg


上の曼荼羅は布や紙に、そして下のはなんと立体曼荼羅(見物です☆)!

紙や布のはよくお寺で見たことありますけど、本場チベットのは違いますね。

お寺にあるヤツは、中国、日本の仏教色が強くなっていて、

密教の曼荼羅とはいえ、丸くなってるんですよね。

しかし、本場チベットの曼荼羅は格別です。

非常に直接的に描かれています、不浄と神聖が混在して…

鬼とかがウヨウヨしてました(笑

私の解釈では、チベット仏教=(インド+中国)/2 仏教なのですが、

アートにおいては、インドの色合いが非常に強くでていますね。

(逆に医学とかは、漢方の資料とかたくさんありました。

アーユルベーダの流れもくんでいるとはおもいますが…)


第三の目も様々な仏像で見られましたし、ヨガ行者もいたり、

インド文化との共通点がいろいろと見受けられます。

「性」を重用視しした「タントラ」の考え方も、

インドのカーマスートラとかカジュラホーで見られる思想に似ています。

かなり、ディープな世界です。

これが、そのディープなヤツ。

yamayama

なんと、ヤマ(閻魔大王の親戚みたいな存在)の男女の交合像の秘技。

これは父母像といって、今回の展覧会の各所に見られたのですが、

男女が絡み合った状態で、文字通り結合しています。

(興味のある方は、下から覗き込んでください…ビビります笑)。

チベット仏教では、性なるものは聖なるものということで、

性行為自体が、神聖視されているのですね。

そもそも普通父母像は布で隠されていて、内部は見れないらしいのです。

修行を極めた高僧だけが、拝むことのできる貴重なもの。

それを大盤振る舞いで、見せているのだから、これは行くしかないです。

「性」というのもがいかに、重要なエネルギーであるかが、

ひしひしと理解できました。

ちなみに、男女交合の秘技の説明にこうありました。

『まず男性が口を広げて英知を取り込み、それを女性に注ぎ込むと、

女性はハ神将を産み、その結果として男性は悟りに至る…』

みたいな記述で、詳細は忘れてしまいましたが…

そういうことだそうです、後は想像におまかせます。

他にも、この千手観音みたいなもの、すばらしかった。

よくもここまで、細密に細工ができるなと。

口をポカーンとあけて、十五分くらい見入ってしまいます。

私は三時半に行ったので、閉館の五時まで一時間半あったのですが、

時間が全然足りませんでした.

こういった文化に興味のある人なら、三時間は楽しめるかと思います。

6月14日までやっているそうなので、このブログで行きたくなった人、

是非、足を運んでみてください。

失望はしないと思います。帰りは太宰府でお参りもできるし…
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