天使と悪魔っていうよりも、科学と宗教って感じでしたが…
ダヴィンチコードの時よりは、やや抑え気味でしたね。
カトリックへの冒涜(笑。
キリストの血筋とか、そもそものルーツには触れてませんでしたから。
それにしても敬虔な信者の方々からすれば、かなりの過激作だと思います。
どの辺がって?
私はカトリックではありませんので、なんともいえませんけど、
火、地、水、風の焼印を枢機卿に押すなんていう脚本とか、
バチカンの書庫から蔵書を破りとるシーンとか?
ショッキングだと思いますよ、熱心な信者の方々からすれば。
結局、ストーリーの中では水の焼印を押された法王が誕生したってワケだし。
あとは、ガリレオの地動説に関係するエピソードが随所に。
ローマ教皇庁ならびにカトリックが正式に天動説を放棄し、
地動説を承認したのは1992年の事(要は教会が過ちを認めたと…)、
それを更に後押しするカタチで強調していますね。
この映画をヴァチカンで撮影させてもらえたということは、
もちろん彼らの支持も得てのことだと思いますし。
それから、前作にも現れた異教徒とカトリックの対立構造が、
ここにもみられました、今回はイルミナティ。
作品中では、イルミナティは科学者たちの集団であるとされていますが、
映画にも出てくるように、四元素(火、地、風、水)を信奉していたり、
古代エジプトの考えを重視したりしているので、
結局、同じ穴のムジナであることに変わりはありません。
一種の秘教主義(前作に出てきたグノーシス主義に近い)みたいです。
あとひとつ、気になったのが素粒子加速器で生み出された「反物質」。
確か、去年の9月20日の電気系統の欠陥による大電流で装置の一部が溶けて
大量のヘリウムが漏洩したとか…なんとか。。。
そういえば、サブプライムの破綻、そしてリーマン破綻。
それも、去年の同じ頃のことでした。
あの実験で、もしかしたら本当に反物質かそれに近いものが、
発見されたのかもしれませんね。
それで無限のエネルギー源が手に入りそうだから、
石油がベースの資本仕儀経済が時を同じくして、
ほころび始めた…みたいな(笑??
そんな妙な想像までしてしまいました。
とにかく、今作品もいろいろあって退屈させられませんでした。
前作では、フランスに行きたくなった。
今作では、イタリアに行きたくなりました。
序盤に登場するパンテオンは10年前に行ったのですが、
妙な「臭い」を除けば素晴らしいところでした。
かなり長居したような記憶があります。
また行きたいな…イタリア。
ダヴィンチコードの感想はこちら
http://mikura3.seesaa.net/article/19164209.html