2009年10月04日

パコと魔法の絵本 - 占星術的解釈

スゴい作品でした。監督は天才ですね。

映像美や、過激な感情表現などの分かりやすい部分でも高得点。

でも本当に素晴らしかったのは設定というか、ぶっ飛んだ世界観。

あまりにもイッテル世界観なので、最初は作品に同化するというか、

臨場感をもつのに時間がかかりましたけど、

物語の半ばのある大きな事件がおこったあたりから、

完全に時間を忘れてのめり込んでしまいました。


ごくマレに、このままいつまでも映画が続いて欲しい…

と思うような作品に会いますが、この作品がまさにそれ。


占星術的にいうと、魚座的エッセンスを鍵として前後のサインの循環、

すなわち人間の最終的な成長過程を描いたもののようでした。

魚座というのは、12星座の最終サイン。

カオスと酩酊の星である海王星が支配星。

今回の物語の舞台である病院…とくに精神病棟的な設定、

そして夢(CG)と現実が交錯する編集法、色鮮やかな映像美、

映画全体に魚的エネルギーに満ちあふれた作品に仕上がってました。


感情もぐちゃぐちゃ、雨やら水やら沼やらもぐちゃぐちゃ。

今まで社会の堅い殻を生き抜いてきた主人公のじいちゃんは、

まさに山羊座的な権威なのですが、

そんな老人が行き着いたのは、イッテル人々(天王星)ばかりの水瓶的病棟。

その中で、社会の鎧をドロドロに溶かしていく、ぐちゃぐちゃの涙やら感情。

金色のライターを手にした少女は、純粋を絵に描いたような牡羊の力。

山羊(権威) → 水瓶(非権威) → 魚(変容) → 牡羊(純粋)

この流れで、じいちゃんが最後の成長をしていきます。

魚座や海王星のエネルギーの本質を知りたい方は、

是非、この作品を見ることをおすすめします。

山羊から牡羊への流れ、とくに魚から牡羊への錬金術的な人生成長の、

最後の螺旋のつなぎ部分の意味がイメージできるような作りになってます。


私が今年みた映画の中で、一番印象的だったかもしれません。

また見たくなるような、そんな映画です。

こういう作品が作れる人は、本当にスゴいと思います。

次回作に、期待してしまいます。


posted by Mikura at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 三蔵文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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